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今回のインタビューでは、「女性が年齢とともに美と幸せを増やす」をテーマにブログや書籍執筆で活躍される大野梨咲さまに、メルマガやブログの書き方を通じた自身の魅力の見つけ方、について伺います。

何度も丁寧に書く、というこだわり

前回の冒頭でも触れました、メルマガを書かれる時に10回以上書き直しをされるということについてお伺いしたいです。僕も何度か書き直しをしますが、大野さんの場合はテスト配信だけでも10回するとか。

普通はしないんですか?
 

1回ですね、するとしても。

えー!?信じられない。
私はメルマガを書くときは、まずワードで書いて、そこで何度か書き直しします。

それからメルマガの投稿欄に入力して、自分のスマートフォンにテスト配信しますよね。

ワードで見たときとスマートフォンで見たときとでは全然見えかたがちがうので。

やはりみなさん、スマートフォンでご覧になられると思いますので、それで確認をして。

「あ、これだめ!」と思って、改行をして、行間を開けて、表現を変えて、って言う風に、やっていると、最低10回のテスト送信はくだらなくなります。

 

何日か時間を置くんですか?それとも一日中それをずーっと書き直すんでしょうか?

その時々によって、変わりますね。時間をおかないと読者様の心に残る言葉が出てこない時もありますから、そういうときは日をあけて。改行程度の問題のときならその場で直します。

基本的に、書くこと、ネタには困らないタイプで、歩いていたり、車を運転していたり、誰かが書いた文章を読んでいれば、書きたいことは浮かんできます。

ただ、実際に読みやすい文章にまとめるのに、非常に時間がかかりまして。いわゆる遅筆な部類だと思うんです。

だから「30分でメルマガ書けます」とか「1時間でメルマガ書けます」っていう方のほうが、素晴らしいと思いますし、羨ましいなと思います。

ただ、色々メルマガを拝読していますと、「私だったらここは改行するのに」というメルマガはいっぱいあります(笑)

最初の頃はやっぱりまだ書くのが恥ずかしいと思っていたので、そのときの習慣なのかもしれません。

 

それだけ時間をかけても、いやにならないというのは、大野さんなりの確信があるんでしょうね。

今はスマートフォンでささっと見られる方が多いと思うので、じっくり読まれるメルマガはないと思うんですね。

だから、じっくり読まないと分からない書き方とか、目が滑ってしまうような書き方だと、何もお届けできないと思っています。

私より素晴らしい方がたくさんいらっしゃる中で、読んでいただけ、役に立てていただける。

そういう読者さんのためには、心の中に残るものがないといけないなっていうふうに思っています。

でもそれは、私の気質の問題で、必要かって言われたらそうじゃない。

大事なのは、自分にとってのこだわりをきちんと持って読者さんと向き合うこと、それを見つけるためにまず書くことだと思いますよ。

 

輝くコツは「自己一致感」(じこいっちかん)

「メルマガを書く時はこだわって、何度も書きなおす」のはそこに<自己一致感>があるから。
 

自己一致感。どう意味でしょうか?

単純な好き嫌いではなく、自分の本質と繋がっていて、深くしっくり、ぴたっとくる感覚です。

自分の<自己一致感>にしたがって生きることが大事だと常々思っていて、皆様にもお伝えしているのですが、私にとってメルマガを「早く書く」ことと「丁寧に書く」ことでは、丁寧に書くほうが「性に合っている」「<自己一致感>を持てる」のだと考えています。
 

大野さんと同じように職人気質になるほうがいいという訳ではなく、自己一致感を持てるように取り組んでほしい、と。

そうです。それぞれの<自己一致感>に従って行動していただければいいと思います。

私が感じたようなメルマガに対する恐怖感、メンタルブロックがあるとメルマガは「スタートしづらい」と思います。

ただ、そこで躊躇わず、一歩踏み出していただく。自分らしく書いてみる。

皆様が伝えたいことを、皆様の<自己一致感>に従って、無理をせずに書いていただければ、それでいいんじゃないかなと私は思います。

ペース、文体、書き方、どこかで自分の負担になると感じたなら、自分の本質とズレた取り組み方になってしまっているはずですから。

 

「自分だったら?」が源泉

書きたいことがこんこんと湧いてくる目線であったりとか、普段からの考え方はありますか?

それもメルマガを書く人のハードルですよね。

しばらくしたところで「書くことない!」と止まってしまう方もたくさんいらっしゃると思います。

私も昔は、そこを一番不安に思っていました。3週間分くらい考えたけど4週目から書くことが思い当たらなかったら、どうしよう、みたいな。配信した後から、1週間ノイローゼで仕事ができないんじゃないかって。

ただ、基本的にメルマガを書きたいと思っていらっしゃるような方は、必ず「書き続けられる」ようになっています。

たとえるならば、地面を見て「井戸なんてない」と思えても、掘れば必ず水脈はぶつかる、というとわかりやすいでしょうか。それは、私が感じたことですね。

例えば、私の場合は「日常の違和感」でしょうか。
違和感を、違和感のままにスルーしてしまう人が多いと思いますが、立ち止まって「自分だったらどうだろう?」と考える癖をつけるだけでだいぶ違うと思います。
センサーの感度を上げる、意識の解像度を上げる、ほっとかない。

困ったら誰かに聞けばいい

 

大野さんがメルマガをやっていく中で、苦労したことはありますか?

私、IT弱者なんです(笑)

最初に使っていたメルマガスタンドは読者様のところに広告メルマガも送られてしまうタイプで、もちろん広告メルマガを解除できるんですけど……
読者様からすると嫌ですよね。

どこかのタイミングで切り替えなくちゃ、と考えた末に今のメルマガサービスに乗り換えました。

ただ、その時もまるまる1年くらい運用できなかったですね。腰を据えて取り組む時間が作れなくて。

ちょっと仕事が楽になってきて、もう仕事を辞める直前、段々、段々らくになってきて、「そろそろ始めなくちゃ」みたいな感じだったと思います。
 

契約だけして「いつかメルマガだすから」という人も多いですよね。

そうですね。最近は初心者に手取り足取り教える、みたいなサービスも増えてきたので、すごく助かります。

「聞いたら丁寧に教えてくれる!」っていうサービスだとすごく気が楽ですよね。

背伸びして、なんでも自分で!と考えるとつらくなっていくでしょうね。
等身大で始めていい、って思うといいのではないでしょうか?

等身大で始めればいいんです。

 

今のお仕事のやりがいは?

私はブログに、歴史の中の美女、というテーマをもうけているんですね。

特にフランスなどのヨーロッパの歴史に出てくる美女たちの人生が大好きなんです。
日本に比べて女性の日記や書簡がたくさん残っていて、人物像や魅力が浮き彫りになってくる。
歴史上に名を残す女性は、みんな素晴らしいと思うんですけど、自由に生きられた人って、本当に限られています。

ちょっと前まで、女性の選び取れる選択肢はとても少なくて、無理やり、その選択肢に自分を合わせなくちゃいけなかった。

ところが今は、私が女性の魅力について語っているだけなのに、興味のある人がいてくださって、読んでいただける時代になっています。

私も「自分は何者なんだろう」ということに悩んだ末にブログやメルマガを書き始めました。
すべての女性がそれぞれに、<自己一致感>を持てるタネを持っていて、花開くチャンスがある。

それなのに、花が枠の中に閉じ込められて、どこか傷つきながら過ごしている。
その枠を外していくお手伝いができたらいいな、と思っております。

素直な自己表現をしているだけで、周りからも認めてもらえて、自分自身でも自分にOKを出せる状態になれるように。

 

小さな魅力も集めれば綺麗なブーケになる

素直な自己表現ですか。自分の中の何を選び取れば素直に自己表現をしながら、他人に価値を届けられるのでしょうか

人間は多面体なので、どの素直さでもいいと思います。それに「素直な自己表現をして」って言われて、でてきませんでしょう?

 

出てこないですね(笑)

まず出てこないんですね。そこはね、ほんとにそうだと思うんです。

自分という多面体の中で、どの面に光を当てれば輝くのか?というのを見つけ出すのに私も5年かかっておりますから。

人間って自分を見つめ直したときに「私ってなにもないな…」って思うものです。

それはね、当然だと思うんです。

ただ、私はこの多面体をブーケのようなものだととらえているんですね。

たとえば私が大好きな浅田真央ちゃんとかは、あんなにきれいに力強くスケートができるっていうお花を持っている。

一輪で直径30cmくらいのお花です。それ1つあるだけで魅力的に輝いてみえる。

でも私たちは、そんなすごいものを持っていないでしょう?

だからちっちゃい花を組み合わせて、色とかデザインとか、リボンとのマッチングとかそういったもので、30cmなり20cmなりのブーケにしていきましょう、とお伝えしています。

好きなことや、考えていること、過去のネガティブなことや、どこかで封印しているような感情も全て、上手に組み合わせてブーケにしましょうって。それがあなたの素直な自己表現につながりますよ、って。

多面体であることをまず自覚して、一つ一つがちっちゃなお花でも大事に組み合わせていけば、すっごく可愛いブーケになって、大輪の花一輪にも負けない。

そのブーケを作り始める時の突破口は、どんな小さな花でもいいから、大事にして、他の花と組み合わせていくこと。そういうふうに思ってます。

そういうふうに思ってます。

 

【編集後記】
メルマガを丁寧に書くほうが「性に合ってる」という大野さんのこだわりが、読まれるメルマガを作り上げているのですね。「これだったらいける」というテーマを探すまでに約5年かかったというお話に勇気づけられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご協力いただいた大野梨咲様、本当にありがとうございました。