LINEで送る
Pocket

救いとなった、ある社長の言葉

そのご様子なら、資本金5万円でも厳しかったんじゃないですか?

厳しかったです(笑)

非常に大変な状態で始めたから、もうハッタリをかましまくるしかない。いろんな相手からの相談に対して必死で食らいついていきました。

最初の仕事は、信用金庫に勤めている僕の小中学校の友人からの紹介でした。

「取引先でホームページを作ってネットで売ってんだけど、一個も売れないらしい。お前そういうの始めたんだろ。なんとかできないか」と。

 

「ああ。できるよ!」と言うわけです。仕事取るしかないですから!

そこの会社は、もともと町工場で電子部品をつくっていました。

その技術を応用して自社製品を作って下請けからメーカーへ転身を図ってて。

僕の方でも一生懸命提案を考え、マーケティングやサイト制作、販売システム開発を任せていただいた。

 

「若いもんに任せてみよう」「やってみろ」「やってみなきゃわかんない」と社長がチャンスをくれたんです。

ただ、あれこれ手をつくしてもなかなか売れないんです。思いつく限り施策を考えて実行しているのに、本当に売れないですよ。全然成果が出ない。

 

そんな僕に社長が「私たちが一生懸命やって売れなかったんだから、あなたが来ていきなり売れるようになるとは思ってないんだよ。大丈夫だ」

「時代は絶対後からついてくるから。我々はちょっと時代の先を行きすぎてるから。時代が追いついて来た時に、一気にいけるように今から準備しといてほしい」という言葉をかけてくれた。

この言葉にどれだけ救われたか、わかりません。

 

中小企業の支えになるため、メール配信自動化システムを開発

アメリカのインターネットマーケティングの情報収集をしていると、スケジュール通りに自動でメールが送られるオートレスポンダー、今で言うステップメールがあることを知りました。

通販なら「商品送りました」とか、二日たってから「届きましたか?」とか、1週間して「使ってみてどうですか」とかフォローを自動化できる。

特にそこの会社では、14日間の返品保証があったため、売れた後に、やっぱり合わないとか返金にされるケースが結構あって。

そこで通販システムに「自動メール配信の機能をつけましょう。実はこういうすごいことができるんですよ」と提案しつつ、うちの原田に「これ作れます?」と。

 

とすると、オートビズの基幹のシステムはゼロから作ったんですね?

「やれるんじゃないかなあ」と言いながらなんとか開発して、そこでその会社の通販のシステムに組み込みました。商品を送ったら「送りましたよ」「届きましたか」「こういう風に使ってくださいね」「そろそろ返金保証期限ですよ」と14日間のステップメールを送ったわけですよ。

そしたら、返品率がグッと減ったんですよ。

 

やっぱりみんな不安だったんです。当時2002年くらいだと、ネット通販ってちょっとこわい、と思っている人が多くて。

だけど、注文したらメールでたくさんフォローしてもらえると「すごいこの会社面倒見がいいな」と思ってもらえた。

「◯◯さんこんにちは」と名前が入ってるもんだから、「わざわざメールありがとうございます」と返信が来たり。

レスポンスがいいし、返品率も減って、これは素晴らしい。いける。

そして「ここだけ抜き出したらサービス化できるんじゃないか」と思いつく。

こうしてオートビズ構想が産声をあげるわけです。

 

オートビズのシステムに託した想い、ヴィジョンはどういったものだったのでしょうか?

当時はIT革命なんて言葉もありましたから。革命な訳ですよ。だから、僕らは弱小の企業や個人事業主であっても戦えるようなサービスを作りたかった。

専任の担当者も置けないような中小企業に喜ばれるサービスにしたかったんです。

 

ホームページとかネットマーケティング関連のことって、事務員さんがやっている中小企業って意外と多くて。

もちろん他の仕事もありますから「やることが増えた」という感覚で取り組んでいたんです。しかも専門家じゃないから効果まで望めないのが社長にとっても頭が痛い。

そこを効率化できるシステムを作ろう、と。

 

やっぱり一番重要なのって、商品やサービスを売った後、アフターフォローだと思います。

フォローをしっかりできる仕組みを作って提供したら、ぜったいニーズある。

営業マンにもなるし、サポートもできる、すごいじゃないか、ということで、これをサービス化しようということになったんです。

 

ただ実のところ、その頃はシステム開発を中心に業務を行っていたので、資金繰りも難しかったんです。特に納品するまでの開発期間って、資金繰りが大変じゃないですか。

そのメールシステムをレンタルみたいな感じにして、毎月の家賃とか光熱費とか、最低限の経費分くらいはそれでまかなえたらいいよね、みたいな感じでもありました。

実際、当時はコンサルとかサイト制作、システム開発を主にやっていたので、今のオートビズがメインになるっていう風には思ってなかったんですよね。

次の記事はこちら