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「ロジカル筋」と「喜怒哀楽キュン筋」のトレーニングが必要です

 人に伝わる文章を書くには、ある程度のスキルやテクニックが必要かと思います。中尾さんがいつも意識していらっしゃることは何かありますか?

共感文章について「トレーニング」と表現しているように、文章を書く力をつけるには、鍛える筋肉が2つあるんです。

私はそれを「ロジカル筋」と「共感筋」と呼んでいます。

 

「ロジカル筋」は「何をどんな順番で伝えるか」という文章構造の部分です。
これは設計図であり骨組みなので、トレーニングが必須です。

設計図には望ましい書き方がありますし、目的に向けた正しいアプローチがあります。まず、これを作れる筋肉をつけないと文章は書けません。

設計が大切とはいっても、ただ設計図が存在していればいいというわけじゃないですよね。家の場合でも柱と床と壁だけあって中ががらんとしていては、誰も住みたいとは思わない。

だからそれを素敵に味付けていかないと。どんなソファーをどこに置こうか、どんな照明をどうやって飾ろうか…。この味付けをするのに「共感筋」の力が必要なんです。

 

「共感筋」は別名「喜怒哀楽キュン筋」とも呼んでいるんです(笑)

ほんと「キュン」って誰が考えたんでしょうね!

切ない時にもキュンってなるし、かわいいものを見てたまんないって時にもキュンってなるし「考えた人天才!!」って、いつも思います。

喜怒哀楽どれにも入らない感情でも心が動いたときは、「キュン」なんですよ。

 

女性が何を見ても可愛いって言っちゃうのって、「キュン」に刺さってたんですね!?

なんでも可愛いって言うなよって思ってたでしょ(笑)

繊細で敏感なんです「キュン」は。

キュン筋のトレーニングをするには?

もちろん心を動かすテクニックも色々ありますよ。

例えば一つの大きな技術として「ストーリー」を使うものがあります。

 

ストーリーというのは、具体的にどういった手法なんですか?

私がこの前のセミナーでも紹介したのは「再現VTRフォーマット」というものですね。

テレビでは“司会者が口頭で説明すればいいじゃん”っていうようなことを、わざわざVTRにしていますよね。

あれは、印象に残るようにするためにVTRをわざわざ作ってるんです。文章でも同じ効果を狙いましょう。ストーリー仕立てで臨場感のある再現VTRを作るようにして文章を作ると、印象に残りやすいんです。

 

ストーリー化のテクニックには。他にも色々とありますよ。自分を自己開示してキャラクター化するであったり、例え話を使うのもそうですね。

また、さっきの「喜怒哀楽キュン」みたいに、オリジナリティがあって耳馴染みはないんだけれども、説明を聞くと「ああ、あれね!」ってピンとくるようなキーワードを使うのもテクニックの1つですね。

相手の頭に浮かびやすい映像やストーリーを仕立てたり、相手を引っ張り込むフックを作って「?」を起こさせる。こうすることで、次の行へ次の行へと読み進めていただくようなテクニックは確かに存在します。

ただ、テクニックをどれだけ上手く使えていたとしても、そのテクニックが相手のグッとくるものでないなら意味がないですよ。

 

WEB上のブログやメルマガだと、正論や主張を一段上から語っているような文章をよく目にしますよね。「〜べきである」「〜をやってみてほしい」のような。

きっと純粋にアドバイスをしてあげたい気持ちで書いていらっしゃるのだと思います。でも、文章って「あったかさ」が上手く伝わらないから!

特にSNSやステップメールといったような入り口の部分だとまだ値踏みされている状態です。「あんた誰?」って。

入り口のシーンでは、「どれだけ相手の気持ちを掴もうとするか」それが一番大事ですよね。

「相手はどんなことに興味があるか」「そんな相手にどんなことをどんな風に伝えればいいか」これを考えた方がいいと私は思います。

 

どんな書き方がいいのかというのは、相手が誰か? どんなテーマか? によって変わってきます。

だから、あくまでも小手先のテクニックよりも前に「誰に何を伝えたいか」に沿うことが大事です。

 

ロジカル筋のトレーニングをするには?

ロジカル筋はどうやって鍛えればいいのでしょうか?

書き始めたばかり方だと特に、「自分に何が書けるか」という制限があります。その制限に合わせて書いていくと、書ける内容がどんどん変わっていってしまうじゃないですか。

ズレがないようにしてくださいと言っても、そもそもズレがあることに気づけないわけですし。

 

身に覚えがあります…(笑)

そういう時は、全体の構成をQ&A形式で整理してみてください。

相手が疑問に思うであろうポイントをおさえながら、きちんと自分に解答があるかどうかを確認する意味でも、有効な書き方ですね。

そして、「この文章を読み終わった人は、こう言うだろう」という姿を思い浮かべてみてください。なるべく現実的に思い描けたら、言葉で書いてみましょう。

できれば、実際にお客さんに「なにか質問はありますか?」と聞いてみるのがベストです。出てきた質問トップ5に対する答えを書いてみてください。

 

とにかく一人でも多くのお客さんと話をして、意見を聞くのが大切です。その上で、その意見や疑問に答えられるように考えましょう。自分勝手な妄想は禁止です! そうじゃないと自己満足になりますもんね。

 

相手へのQ&Aサービスとして文章を作っていくんですね。

もちろん、自分の心が震えないものを書いたところで、人の心を震わせることは絶対にできません。

だからこそ、自分の心が「喜怒哀楽キュン」と来た部分を照れずに書く、てらわずに書く、それはとっても大事です。

相手に伝わる「喜怒哀楽キュン」かどうか、それをちゃんと表現できているか、にこだわるのが大前提。

 

となると、やっぱり人に見せて、どう伝わってるか、を自分で探りにいかないといけません。

 

ロジカル筋・共感筋という話をしましたが、本当にトレーニング次第でどんどん鍛えられるんです。

ダイエットとかでも「太った?」って言われてグサッとこない限り始めないし、続かないじゃないですか。まず、何よりも人に見せて人から反応をもらうことが大切です。

そこから先は、筋トレですね。もちろん、書けるポイントとかはお教えして、できるだけ掴んでもらえるようにします。でも、それはあくまで最短コースの筋トレ方法レクチャー。決してドーピングではありません。

私は、「この筋肉をこうやって動かすと、こういう力がつきますよ」というのを教えているだけです。そこから先は、ご本人が地道に筋トレをしていただきます。

 

相手に寄り添って、相手の気持ちを汲み取り、相手の心を動かす。

言葉にはそういう力があるんです。