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今回のインタビューでは、共感文章コンサルタント・中尾ミカ様から、人の心を動かす文章の書き方について伺います。

中尾さんは「共感文章」のコンサルティングをしていらっしゃるとお伺いしました。具体的にはどういったことをされているんですか?

「書けない」「どういう風に書いたらいいか分からない」という方に、書き方をお教えしたりするセミナーや講演、コンサルティングをさせていただいています。

他にも、文章作成をまるっと請け負うサービスも行っています。

 

人の心が動く時、そこには共感がある

 

「共感文章」と言うコンセプトにたどり着くまでに、中尾さんはどういった経験をされてきたのですか?
過去のご遍歴を教えてください

私が「文章の仕事に携わろう」と思ったきっかけは、高校1年の時に、本屋であるアーティストのライブのレポートを読んだことです。私が実際に足を運んだライブのレポートでした。

それを読んだとき「あ、あのライブの記事だ!」「じゃあ私があのとき感じた気持ちを、こんな風に届けられるんだ!」って感じた事を覚えています。

そして、「これを作る人になりたい!」と思ったのが、この道に進んだきっかけですね。

 

その後は、進学を期に上京して、編集者になりました。

そこで共感や感動につながる文章の書き方を、仕事を通じて鍛えてもらって。だから、人にどう伝わるか、を考えるのは当たり前のことでした。

 

それから、自分で独立して会社を立ち上げました。「文章に関わりながら私らしく仕事がしたい」「私が提供したいのは人の心に伝わって、人の心を動かす文章だ!」ってことで、何かしっくりくる言葉がないかなーって考えて生まれたのが「共感文章」というコンセプト。

何か文章を読んだ時に「あー、それ―っ!」って感じたことってありません?

あの体験を生み出したいと思ったので、「共感」という言葉と「文章」を組み合わせて「共感文章」となりました。

 

文章を書くことを通じて何かを伝えるのが好き、共感や感動を共有することに重きがある、と。

私「自分の文章を書くこと」自体はそんなに好きな訳ではないんです。もちろんきちんと書くことはできるのですが(笑)

「書いて終わりではない。伝わって初めて価値がある。」と思っているので、「書ききったぜ!」ではなく「伝わった!」ってときに達成感があります。

基本的に文章は、スマホだったりPCだったり雑誌だったり、直接顔を見ることのできない方に向けて書くものです。ですから、伝わったかどうかを知るのはとてもむずかしいですよね。でも、たまにリアクションが返ってくることがあります。例えば、読者の方からのメールやハガキ、周囲のスタッフからの感想などです。

私は読んでくれる方を自分に乗り移らせて、その方の心が動くよう意識して文章を書くようにしています。そうして書いた文章への反響があると「乗せたかった気持ちが伝わったんだな」と、たまらなく嬉しい気持ちになるんです。そこまで行って初めて、私の中で文章を作る喜びが感じられるんですよね。

相手に伝わったときの嬉しさは、なんともいえないですよね!

 

「誰に、何を伝えるか」にこだわる

伝わる文章を書く、その考え方やノウハウを他の方に理解してもらうために、どんなことを教えているんですか?

どんな文章であっても、これだけは絶対に軸ブレさせてはいけないと、繰り返しお伝えしていることがあります。

それは「誰に、何を伝えるか」なんです。これは核です!

 

当たり前じゃん、とお思いになったかもしれません。でも、びっくりするくらい、みんな自分が伝えたいことを勝手に書いちゃうんですよ。
すぐ自己中になるんです。そしてそういう文章は全く伝わらない。
文章の書き方をお伝えする相手には、まずはここをきちんと理解してもらいます。

 

なるほど。確かに、僕にも経験がありますね(苦)
誰に何を伝えたいかがブレブレのまま文章を書いてしまう原因って、なんなんでしょう?

やっぱりお客さんの方を向いていないからですよ。

自分が「何かしたい」とか「何を売りたい」とかそういう自分目線の考え方になってしまっている。読み手目線の考え方とか欲求とかに考えが及んでいないことが多いですね。

「読み手はこう思っている“だろう”」という想像なんですよね。「本当にそういうお声があったんですか?」とかを聞いてみると、「いや…」と答えが返ってくることも。

想像は、いってしまえばただの妄想です。やっぱりズレが生まれてしまいます。私もそうなってしまうので、これは自戒を込めてなのですが(笑)

 

読んでほしいと思う相手に直接「どんなことが知りたいですか」とか「何を考えてますか」とか聞いてしまうのが一番早いですよ。
ぶっちゃけ直接聞くのがいちばんいいんだと思います(笑)それが一番ずれがないですから!

 

そもそも、なんでわざわざ妄想で終わらせるの!?という(笑)
そんな妄想してても、読者の心は落とせないよ、って。